エクセルは業種に関わらず、ビジネスではお馴染みのソフトです。オフィスワーク経験者なら、一度は触れたことがあるのではないでしょうか?使用頻度の高いエクセルですが、機能が豊富なことから、かえって使いこなすのが難しく、スキルレベルに個人差が出やすい傾向にあります。
エクセルを使いこなして少しでも業務の効率化を図るには、パソコンスクールのエクセル講座がおすすめです。初級から上級までどのような内容を学べるのか、一緒に見ていきましょう。
パソコンスクールのエクセル講座を受講した方はどれくらい?
実際にパソコンスクールのエクセル講座を受講した人はどのくらいいるのでしょうか?100名の社会人を対象にアンケートを実施しました。
【質問】パソコンスクールでエクセル講座を受講したことはありますか?
【回答結果】
いいえ:58
はい:42
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39
調査期間:2017年09月14日~2017年09月21日
エクセル講座の経験はない人のほうが多い
アンケートの結果、エクセル講座を受けた経験はない人のほうが、多いことがわかりました。
- スクールに通わなくても知人が教えてくれたり、独学で使えたりするようになったから。(20代/女性/専業主婦(主夫))
- 学校の授業で学習したのと、就職してから仕事しながら覚えたので必要なかった。(30代/男性/派遣社員)
独学で習得できた、学校で習ったスキルで十分、などの理由が多く見られました。
次に「はい」と回答した人の内容を紹介します。
- 業務の効率をより高めたいと考えたからです。エクセルを上手く使いこなす人は仕事が早い印象があるためです。(30代/女性/個人事業主・フリーランス)
- エクセルはなんとなくでしか触ったことがなく、エクセルの知識があります!と答える自信がなかったため学んで身につけることにした。(30代/女性/正社員)
「はい」の回答では、業務向上や実務での自信をつけるために、エクセル講座を受講する人が多いようです。
パソコンスクールのエクセル講座を受けた経験のある人は、確実なスキルを身につけたいと考える傾向にありました。
それでは、パソコンスクールでどのようなことが学べるのか、見ていきましょう。
初心者でも大丈夫!体系的に学べるエクセル講座とは?
エクセル初心者が講座を受けるなら、初級コースを受講すると良いでしょう。パソコンスクールにもよりますが、ビジネスパーソン向けのスクールなら、初心者向けのコースから上級者向けコースまで幅広く提供しているのが一般的です。
エクセル講座を受けるメリットは、整った学習環境で体系的に学べること。習得が難しい内容でも講師に質問しながら学習できますし、モチベーションアップにもつながります。
また、エクセルを使いこなすことができれば、計算書や見積書、仕様書など、さまざまなタイプの文書やデータの作成が可能になり、仕事の幅が格段に上がります。エクセルは便利な機能がたくさんあるので、使用頻度が高く簡単な機能から覚えるのがおすすめです。切り取りやコピー&ペーストのショートカットキーを覚える、簡単なSUM関数やTODAY関数をマスターするなど、難易度が低く、かつ実務にも活用できる方法を習得しましょう。
もしパソコンスクールでガッツリ学習したいなら、個別指導を行っているスクールもあるため、勉強に費やすことのできる時間や現状のスキルなどを考えて、自分にあったエクセル講座を選ぶのがポイントです。
詳しくは、「パソコン初心者必見!エクセルの基礎知識&講座の選び方」をご参照ください。
操作の基本を押さえるならエクセル講座を受講しよう
エクセル講座は、業務を改善したい、スキルアップしたい、キャリアアップのためのアピールポイントを作りたい人などにピッタリです。エクセルはマイクロソフトオフィス社が提供するオフィス製品のひとつで、「表計算ソフト」に分類されます。
ファイルのなかにあるワークシートは、タイトルバーやリボン、セルなどで構成されており、セルにさまざまなデータを入力することで複雑な表計算やデータ分析が可能になります。エクセルの基本としてまずは、ツールバーやリボンなどの使い方、
初期設定の方法などを覚え、基本的な表作成を学びます。エクセルの基礎を押さえれば、より高度な技能を身につけることも可能です。
たとえば、表計算と関数を組み合わせてグラフを作成したり、繰り返しの作業をマクロに記録したり、VBAを使ってさらに高度なマクロを組むこともできます。短期間で効果的に学ぶなら、自分のレベルにあったエクセル講座を選ぶのがポイント。
エクセル中級者が初級コースを受けて物足りなく感じるケースもあるようですが、それではせっかくかけたお金と時間が無駄になってしまします。パソコンスクールや講座の内容は、しっかりと調査することが大切です。
詳しくは、「エクセルの基本が身に付く!パソコンスクール選びのコツ」をご参照ください。
エクセル講座なら高度なVBAスキルも習得可能
VBAを学ぶなら、パソコンスクールのエクセル講座が効果的です。
VBAとはマイクロソフト社が開発しているプログラミング言語で、オフィス製品のワードやパワーポイントなどでも使用することができます。エクセルで使うVBAは「Excel VBA」と呼ばれ、エクセルに標準装備されているVBE(Visual Basic Editor)上でプログラミングしていきます。
VBAを理解するには、まずマクロに関する理解が必要です。マクロとはエクセル上の作業を記録して、同じ作業を自動リピートできるようにする機能のことです。マクロの記録自体は、リボンの「表示」から「マクロの記録」をクリックするだけなので簡単です。このマクロはVBAによって命令・実行されていますので、VBAを習得すれば、より複雑で高度なマクロ機能を追加できます。「マクロの記録」はVBAの標準モジュールで、VBEで記述を読みながらVBAの文法や書き方を学ぶことは可能です。
しかし、オブジェクトやプロパティ、演算子、条件分子、VBA関数など学習内容が高度になると、独学では習得が難しくなるケースもあります。確実にVBAスキルを得るなら、エクセル講座の受講を考えてみましょう。
詳しくは、「エクセルの知識の1つ!VBAを講座で学ぼう」をご参照ください。
経理事務を楽にするエクセル講座の選び方
金銭の流れを記録・管理する経理は、きめ細かい作業が求められる仕事で、ミスを少なく、かつスピーディーに作業をこなすことが重要です。経理の記録でエクセルを使用している企業は多く、経理事務の効率化はエクセルスキル向上とイコールと言ってもいいでしょう。
また、企業規模によって異なりますが、経理担当が作成するデータは一般的に膨大になりやすく、トラブルや手戻りを防ぐための設定にも気を使いたいところです。たとえば、作業中にファイルが落ちてしまってもすぐに復旧できるように自動保存をONにしておく、使用頻度の高い機能はクイックアクセスツールバーに保存しておく、細かい作業の繰り返しはマクロに記録しておくなど、ちょっとした工夫をすることで無用なトラブルを防ぐことが可能です。
しかし、膨大なエクセル機能を闇雲に覚えるのは、非効率というもの。
その点、経理向けのエクセル講座なら、経理に特化した技能を習得することができます。高度な表計算や関数、マクロなどを習得できれば、作業時間を半減させることも夢ではありません。高度な技術を身につけるには、基本が大切。エクセル講座でしっかり学んでから難易度を上げていくことで、よりエクセルに関する理解も深まるでしょう。
詳しくは、「経理の業務を効率化!エクセル講座ってどんなもの?」をご参照ください。
講座受講で一発OK!PC資格の取得に欠かせないエクセルスキル
パソコンの資格取得を考える人には、就職や転職、キャリアアップ、業務改善など、さまざまな動機があります。ただ、パソコンの資格といっても多種多様で、エクセルに関する資格も認定資格によって傾向が違います。
たとえば、MOS資格はマイクロソフト社が認定している国際資格です。オフィス製品に関する技能を深めるにはぴったりで、国際的にも非常に有名です。
逆に、専用アプリケーションに特化せず、情報通信の知識を網羅したい人には、P検定がおすすめ。等級が5級から1級までありますので、一つひとつ試験を受けることで確実なスキルアップが臨めるでしょう。
知識レベルではなく、実践的かつ即戦力となる技術を習得したいならサーティファイです。25種類ある資格のひとつがエクセルの認定資格で、現場で使えるスキル測定を目的としています。これらの資格は独学も可能ですが、パソコンスクールの講座を受講するのが効果的です。特に実践的なスキルを求めるサーティファイは、独学よりも講座で体系的に学ぶほうが資格対策しやすいです。
今回紹介した3つの資格には、どれもエクセル認定資格が用意されています。それだけビジネスシーンでエクセルを使う機会が高いということ。資格取得にエクセルの勉強は欠かせないと言えるでしょう。
詳しくは、「エクセルの資格を取得!スクールの講座を受講しよう」をご参照ください。
時間を効率的に使うためにエクセル講座はおすすめ!
さまざまなビジネスシーンで活用されるエクセルのスキルは、仕事の効率化に直接結びつくと言っても過言ではありません。働きすぎや経費節約の観点から、残業を禁止している企業が増えてきました。エクセルの機能を使いこなすことができれば、業務の効率化はもちろん、仕事以外の時間を充実させることも可能です。
パソコンスクールのエクセル講座は、忙しいビジネスパーソンの時間を効率的に使う一助となるもの。ぜひ、受講を考えてみてはいかがでしょうか。